2009年12月14日

物語の戦争

【スタッフの独り言12/14】

坂の上の雲もいよいよ日清戦争にさしかかってきました。

ところで先週今年の夏に放映していた『日本海軍 400時間の証言』の特別番組



『日米開戦を語る 海軍はなぜ過ったのか〜400時間の証言より』が放送されました。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/090809.html

http://tv.yahoo.co.jp/meta/?minnaid=194666

番組では、作家の澤地久江さんと半藤一利さんが出演していろいろとコメントされたのですが


その中で、半藤さんが“最近は、【物語の戦争】が多くなっている”と語られたところに今回のドラマ【坂の上の雲】に対する批判があるように思えました。


以前、彼がNHK人間講座の中で【坂の上の雲】について語っているところがあります。


(中略)こうして、ロシアという当時の世界五大強国の一つを相手に、国家の存亡を賭けての防衛戦を勝ち抜くため、日本の一人ひとりが弱者の自覚のもとに、弱者の知恵と弱者の勇気をあらんかぎりふりしぼって戦いぬいたのです。

それが明治という時代であった。ですから、この小説の主人公は、明治という煮えたぎった時代そのものであったといえるわけです。(中略)

中略)でも、それだけに下手な読み方をすると、世界に冠たる日本帝国建設を誇らしげに書いたもの、ということになりかねない。

そう読む人も世の中にはずいぶんいるようです。ナショナリズムをたいそうくすぐられて、日本はすべからくこのように勇壮で、闘志満々
、先頭に立って世界をリードしていかねばならない、なんて大言壮語する人もでてくる。(中略)


(中略)さぞや天国で司馬さんは苦虫を噛み潰していることだろうな、と深く同情するわけなんです。

司馬さんがこの作品のテレビ化、映画化を何があろうとも許さない、と文字どおり遺言としているのもむべなるかな。軍艦マーチでドンドコドンドコと活劇仕立てにされる懸念は十二分にありますから(中略)
                  
          (NHK人間講座テキスト 昭和の巨人を語る 清張さんと司馬さんより)

半藤さんにどこまで意識があったかはわかりませんが、上記の文章でもわかるようにNHKが半藤さんのインタビューの中で【物語の戦争】のくだりを番組のなかで流したのは多分に【坂の上の雲】を意識してだったということが伺いしれます。

先日も、坂の上の雲の第1回の放送後、秀吉の朝鮮侵略について放送されていると書きましたが坂の上の雲にたいしてNHKがかなりナーバスになっているのが感じ取れる内容でした。


ちなみに、第2回を見まして正直【青春群像】ものとしては面白いと思いました。
(ぶっちゃけこのまま終われば結構感動して名作と言いふらしているかもしれません)
ラベル:雑談
posted by フォーラム色川 at 19:35| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | コラム スタッフの独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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