2008年08月29日

ふつうの市民がチカン冤罪になるまで

【安東つとむの街風通信 8月号】

秋のはじめのある夜、57歳の中間管理職沖田さんは、吉祥寺の飲み屋で一杯傾けたあと、中央線に乗って国立の家に帰ろうとしていた。
 
車内でかなり大きな声で携帯電話をしている背の高い若い女性がいた。次の駅を出てもまだ話しているので、「電車の中で携帯電話はやめなさい!」と注意したら、「分かったわよ!」と腹立たしげににらみつけながら電話を切った。

なんだか恐くなって7〜8メートルほど離れて、国立で降りた。 駅の南口から我が家に帰ろうとして歩いていたら、制服の警官に呼び止められて、「今、電車の中でチカンしませんでしたか?」と言われ、びっくりして「何のことですか?」と聞き返したら、もう一人の警官が小走りに来て、いきなり「逮捕する!」

「逮捕状を見せろ」と要求すると、「逮捕状なんかいらねえんだよ!女がやられたと言っているんだから!」とそのまま逮捕されてパトカーで立川署に運ばれてしまった。

これが、いま最高裁で国家賠償訴訟中の「チカン冤罪事件」の発端である。
 
チカンされたと訴えたのは、いうまでもなく電車で携帯電話していた若い女性である。その後の裁判で、彼女は女子大生で、取り調べ検事からすれば「かなりの美人だねぇ」。美人に弱いのはおまわりさんだ。現行犯でもないのに、いきなり逮捕なんだから。

チカン行為を断固否定した沖田さんは、それからなんと21日間も勾留された。勾留の理由は、「逃亡の恐れ、証拠隠滅の恐れ」だという。チカンの罰金はわずか5万円。

そのために大手会社の中間管理職の職を捨てる人はいるか! それに
、その女性の連絡先も知らないのに、どうやって“証拠隠滅”をするのか! これらはもちろん、長期間の勾留で自白を強要することを基本にする日本の警察の、国際的に強く非難されているやり方のためである。
 
この事件は今から9年前のことである。同じようにチカン冤罪を取り上げた映画『それでもぼくはやっていない』といい、ここ数年のチカン冤罪は目に余るほど多い。

どうしてか。「女性は弱い存在だから、女性の言うことなら正しい」と
いう思いこみがあるからだ。それを“利用”する女性が増えたということである。

もう一つは、自白中心の日本の警察の捜査能力の問題がある。沖田さんの場合、女性が電車で携帯電話していた相手の証言を勾留10日以上たってからやりはじめたり、チカン申告したと女性が言ったJR職員への事情聴衆もしていない。

つまり、ひたすら勾留して、隔離された環境の中で脅してすかして自白させるしか、日本の警察の「捜査能力」はないということなのだ。

21日間の長期拘留のあと、結局釈放せざるをえなかった警察と検察、つまり国に対して、2年半悩んだ末に、沖田さんは国賠訴訟に踏み切った。
 
裁判の過程では、女性の証言がメチャメチャだったり、捜査記録がなぜか廃棄処分になっていたり、よくぞこんなボロボロな状態で検察や警察は裁判をやっていたものだと驚くばかりだが、実はこんな露骨で明らかな冤罪事件なのに、日本の裁判では冤罪被害者が勝つことは困難なのである。

それが根本的な問題である。

その理由はいくつかあるが、警察が捜査で入手した情報や証拠で、被害者にとって有利な証拠でも、検察側がそれを隠していたら分からないし、提出を拒否することができるという大きな問題もあるのだ。

したがって、明らかな間違いや冤罪の場合でも、国が被告の場合は、日本の裁判所は、ほぼ間違いなく国を擁護する。「チカン事件の99.9%が有罪という馬鹿げた時代風潮」と、作家・阿川弘之氏も指摘する現実があるのだ。
 
沖田さんの場合も、一審・二審とも原告・沖田さんの請求は棄却された。現在最高裁に上告中である。

あの「桶川ストーカー殺人事件」でも、警察の信じがたい捜査怠慢と隠蔽工作が、勇気ある一部ジャーナリストにより暴かれて、マスメディアから糾弾され、警察のトップが被害者の女子大生の遺族に謝罪した。

にもかかわらず、同じような国賠訴訟では遺族側が敗訴してしまった。こんな奇妙なことが横行する国は、きわめて珍しい。

写真の2冊の本は、最近出版された雑誌「冤罪File」と、沖田さんのたたかいの記録である。

「冤罪File」では、全国の冤罪事件がリアルに告発されているし、かつて警察幹部で、今は「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバー
でもあるあの亀井静香議員が「すべての冤罪を防ぐことはできない。せめて生命を絶つことはやめるべきです」とインタビューに答えている。

しかし、こんな本や雑誌を支援者以外に誰が買うのか、きっと赤字だろうなと思うのだが、編集部に問い合わせたら、意外と売れているという。しかも、「冤罪File」は3号目である。

隔月発行のこういう雑誌が売れているというのは、ふつうの市民の健全な感覚が存在しているということだから心強いけれど、でもきっと、実は大口で買っているのは、警察や検察や裁判所に違いない。

だって、自分の“犯罪”ほど気になるものはないし、「犯罪者は必ず犯罪現場に戻ってくる」とよく口にするのは、警察のみなさんではありませんか。
ラベル:社会
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2008年08月27日

これは由々しき事態だ

【スタッフの独り言8/27A】

アフガニスタンでNGO「ペシャワール会」のスタッフが拉致をされ、殺害されたというニュースを聞きました。伊藤さんが無事に帰ってこれなかったこと本当に哀しく思います。

それにしても今回の事件、アフガニスタンの治安が本当に悪化しているのだなということがわかりました。

今年の2月に練馬に中村哲さんの講演会があり話を聞いてきました。
http://firokawa1996.seesaa.net/archives/20080213-1.html

そのとき、中村さんはアフガンの人たちは日本国家、日本人に対して
@ 日露戦争であの大国ロシアに勝った
A 憲法9条を持って戦争をしないといっている国
ということで非常に好感を持っている、アフガニスタンで日本人ということで得をしたことはあるが、損(危険な思い)をしたことはないと話されました。

(しかし、近年は給油活動などでアメリカの援助をしているということで、せっかくの日本のイメージが悪いほうに変わっているとも話されました。)

しかも「ペシャワール会」は長年に渡って、干拓事業など地に足の着いた事業を行って住民の信頼も厚いグループだったはずです。それだけにペシャワール会の伊藤さんが拉致をされ、殺害されたということはいかに治安が悪化しているのかを理解するのには十分です。

この治安の悪さは、結局のところアメリカの「テロとの戦い」が引き起こしたものですし、この拉致事件も中村先生のお話のとおりアメリカの「対テロ対策支援」に便乗しているための日本人のイメージ悪化が全てではないにしてもこの事件を引き起こした遠因になっていると思います。

伊藤さんは農業の指導を行っていたということでした。
日本親族や友人だけではなく、アフガニスタンの多くの住民の方々が、伊藤さんの無事の帰還を待っていたと思います。生きて帰ってくることを願っていただけに本当に残念です。

ラベル:国際
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若干可哀相な気もしますが。。。自業自得でしょう

【スタッフの独り言 8/27@】

太田大臣の事務所費の件でこんな記事を見つけました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080827-00000001-jct-soci

昨日あたりからメディアでも話題になっていた(?)のですね。私は今日始めて知りましたが、結構面白がって読んでしまいまいた。(ポピュリズムですね、すいません)

大臣は「事務所」と言っていながら一度も足を運んだことないのか、ご近所付き合いが悪かったのでしょうね。ご近所付き合いって大事なんだなって思いました。
池田信夫ブログ
http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/b6f0c0ed2643495355eb0b89f8082e24/19
ラベル:政治
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2008年08月26日

個人の責任問題だけではないのでは?

【スタッフの独り言8/26】

帰ってくるなり、星野代表監督の周辺が騒がしくなっていますね。

2009年3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催されます。その監督人事に関して星野氏もその候補に入っているようです。

野球の世界のことは、あまりわかりませんが少なくとも北京五輪の目標を「金」と掲げておいて「金」どころかメダルも取れない状況での敗戦だったわけですから星野氏はなんらかの責任をとらないといけない。

そして、北京の敗北を踏まえて今後成果をあげたならば再び代表監督という名誉ある地位につくことは問題ないのですが

敗北の反省もなくWBCで「五輪の雪辱」という理由での採用は、メディア受け、素人受けはするかもしれないですが、勝負を追求する組織としてはあってはならないですし、身内の中の「馴れ合い人事」とも受け取られてもしかたがないと思います。

某新聞社の渡辺氏は“星野以外に誰が入るんだ?”といっていますが、居ないのならば海外から優秀な監督を連れてくればいいでしょうに、星野氏にこだわること自体日本の現場のトップの人材がいないことを証明しているようなものではないでしょうか?

それよりも気になるのは星野氏に監督を要請した組織があるはずですが、その組織については野球ファン含めてほとんどの人が触れていないように思えるのですが。。。。(すいません、野球界事情はあまりよくわからないので)

おそらく会議室に踏反りかえって(完全に偏見です)星野氏に監督を要請した判断をした個人、もしくは組織がいたはずです。

そういう方々にも詰め腹を切っていただかないといけない。総てを星野監督の責任にして本当に重要な判断をした人たちが責任をとらないことは、スポーツマンシップに反してしますし、そうやってトップの責任を曖昧にするのは、非常に日本的な組織運営だと思います。

今までとは違って、WBCという国際大会が野球には開催されるようになりました。そういった中で国際的な立場で日本はアメリカと政治的に渡り合える希少な存在だと思います。

今後野球が国際的によりよいスポーツとして発展していく上でも、日本の野球の民主的な組織運営が重用になるのではと思った今回の北京での敗北と敗北後の報道でした。
ラベル:社会 スポーツ
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2008年08月25日

フェスティバルは終わりました

【スタッフの独り言8/25】

北京五輪も一応つつがなく終わったようです。
個人的には日本サッカー(男子女子両方です)のふがいなさ、日本野球の冷め方、ソフトボールの今回で競技がなくなるというからなのか熱い試合など

マスではきれいなことを言っている反面、日本のスポーツの国際的な発言力が落ちているのでは?と感じた大会だったような気がします。

スポーツのことはともかく『祭り』は終わりました。
国際的には隣国の中国の人権意識のなさ、ロシアのグルジア侵攻(米ロ冷戦の始まり?)、アメリカのサブプライム問題など

この2週間の間は、深刻な話題として取り上げられなかったことが2008年のあとの残り2/3でいろいろと表面化してくるでしょう

翻って日本でも、外需の好況によって維持してきた景気も冷え込み、原油、食料品の値上げ、そして政権を維持するために借金を増やしてでも景気対策といっている自公政権の問題と年末、年始にかけて大揺れに揺れそうです。

フェスティバルは終わりました。
『祭り』の終わりは寂寥感を感じますが、これだけ国際、国内の流れが流動的になっていることは興味をかきたてられます。

アスリート達の競技に賭けた『研ぎ澄まされた感覚』を持って、北京五輪の『これからの世界』を見ていこうと思います。






ラベル:国際 スポーツ
posted by フォーラム色川 at 19:07| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム スタッフの独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月21日

『アメリカばんざい』(あ、映画のタイトルです)

【スタッフの独り言8/21】

先日ポレポレ東中野に行き『アメリカばんざい』を観てきました。
BOXの頃はよく来ていたのですが、ポレポレになってからは初めて足を運びました。

アメリカばんざい.jpg

堤未果さんの『ルポ貧困大国アメリカ』の内容が映像的に裏づけられたものでした。




作品が、淡々とあまりにも淡々と現実の人々を映しだしているせいか、実感がわかなかったのですが、日本という国の未来が、また構造改革論者の考えている一つの形がこの映画の中に映しだされていると考えると、なんともいえない不安感、虚脱感に煽られました。


『アメリカばんざい』オフィシャルHP
http://www.america-banzai.com/

ラベル:国際 映画
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2008年08月16日

講座「現代史を読む」第23回のご案内

〜「朝鮮半島と日本の現代史を読む」その7〜 
“拉致問題”をわたしたちはどう考えるか

 第2テーマ 「ワーキングプア」は何を現すのか(第1回)  
 日 時 2008年9月6日(土)午後1時30分〜
 会 場 武蔵野公会堂 第1会議室 

 核開発をめぐる米朝協議の中で、いわば“凍結”されていた「拉致問題」が、いよいよ日朝間で協議再開となりました。

拉致問題を牽引してきた家族会は、今回もなお、一切の妥協を許さないという態度を強調しています。
 
わたしたちはこれまで6回にわたり「拉致問題」とその背景、日朝間の歴史などを検証してきました。そしていま、わたしたちは拉致問題について一つの“回答”を示すべき時かと思います。

 いったい、このような歴史と現在、国家と民衆、過去と現在の恩讐がからみあった問題について、未来に向けての考え方をどう示したらいいのでしょうか。その困難に、一歩近づきたいと考えます。

 さらに今回から、秋のテーマとして「ワーキングプア」問題をスタートさせます。

ワーキングプア問題には、若ものたちの現状と、意識の変化、使用 側、とくに大企業と下請けの無責任な関係、世界的な経済危機と、それを若い労働者の使い捨てで解消していこうとする企業の姿勢もあります。
第1回は、どんな問題なのか、どう迫っていくか、講師はどなたに依頼するかを明確にします。ぜひふるってご参加ください。

 フォーラム色川企画 講座「現代史を読む」
 2008年9月6日(土)当日のスケジュール
●色川大吉著『明治精神史』朗読会 第14回
 午前11時から (開場10時30分)
  『明治精神史』下巻 
●講座「現代史を読む」 第23回
 「朝鮮半島と日本の現代史を読む その7」
  〜拉致問題をわたしたちはどう考えるか〜
 午後1時半から(開場午後1時)

主催 フォーラム色川(メールアドレス) f.irokawa@y8.dion.ne.jp
 「現代史を読む」    資料代 500円
 「『明治精神史』朗読会」 参加費 300円
お問い合せ 090−4914−4597(安東)まで


フォーラム色川からのご案内

★「司馬遼太郎の本当のかたち」第7回
 〜『坂の上の雲』を読む(第1回)〜
   テキスト 文庫本 第1巻・第2巻
 日 時 10月18日(土)午後2時スタート(1時半開場)
 会 場 武蔵野公会堂 第1会議室
 資料代 500円
 いよいよ司馬遼太郎の『坂の上の雲』第1巻と第2巻を読みます。
 レポーターは会員の方に順次していただきます。
 なお来年には「大阪の司馬遼太郎記念館ツアー」、または松山市の「坂の上の雲記念館」ツアーも予定しています。お楽しみに。

★「文学から見た現代史」第3弾
 フォーラム女性スタッフによるレポート!
〜第3回 角田 光代『対岸の彼女』をテーマに〜

 日 時 10月18日(土)午前11時スタート(10時半開場)
 会 場 武蔵野公会堂 第1会議室
 資料代 500円

 「現代史を読む」のサブセミナーの一つです。フォーラム色川の女性スタッフには、文学や小説をこよなく愛するスタッフがいます。文学でつちかわれた彼女たちのやわらかな感性や視点は、現代史を読む講座にも反映されています。

 その彼女たちの発想や力をストレートに発揮するサブセミナー「文学から見た現代史」の第3回です。これまで村上龍『半島を出よ』、村上春樹『海辺のカフカ』を読んできました。

今回は初めて女性作家に挑みます。現代の女性の孤独と友情、自立の困難さ、その中での未来を描いた秀作です。ぜひご参加を!



メールアドレスのある方は、メールアドレスをお知らせ下さい。
 ご案内をメールでお送りします。
 急なイベントの連絡もできます。よろしくお願いします。

 フォーラム色川のメールアドレス
f.irokawa@y8.dion.ne.jp
 または安東のアドレス
 kaze18@jcom.home.ne.jp
ラベル:講座情報
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2008年08月14日

創刊15周年『週刊金曜日』PRESENTS vol8 in Asagaya/Loft A

8月28日、阿佐ヶ谷ロフトは 「江戸」になる          

――いまなぜ藤沢周平か――

作家、藤沢周平の人気が衰えない。今年、映画『山桜』(篠原哲雄監督)が公開されるなど没後10年を経てもその作品は次々と映画・舞台・ドラマ化され続けている。人々を魅了してやまない藤沢周平の魅力に迫る。

〈出演〉
宇都宮健児さん(弁護士)
小室等さん(フォークシンガー)
高橋敏夫さん(早稲田大学教授)
田中優子さん(江戸時代研究者)
【司会】佐高信さん(『週刊金曜日』編集委員)



【日時】8月28日(木)19時00分〜

【場所】Asagaya/Loft A
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/
杉並区阿佐谷南1-36-16-B1電話03-5929-3445

【入場料】1500円(飲食代別、当日券のみ)

【問い合わせ】『週刊金曜日』編集部(伊田)
電話03-3221-8527
ラベル:講演会
posted by フォーラム色川 at 14:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | その他インフォーメーション(告知) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月13日

7/25の「週刊 金曜日」トークライブレポート

【スタッフの独り言 8/13】

6月の「従軍慰安婦」の時は、仕事で参加できなかったので1ヶ月ぶりの参加となりました。

このトークライブに初めてフォーラムのスタッフと参加しました。
一応【雨宮処凛が読み解く「蟹工船」】ということでしたが、LOFTの入り口に来てみると「梁石日」の名前が。。。。。。

えらいこゆいメンバーの中、ライブは始まりました。

まず、「蟹工船」の売れ行きに対して梁石日さんが“考えられない不思議な現象”と言われ、「昔は総ての人が貧しかった」「1億総中流のあやしさ」などいろいろとキーワードが出た中

yan.jpg

【(貧しさことは)社会の責任というくくりがあったが、今は個人の責任にすり替えられている】という言葉に非常に重みを感じました。

「個人の責任」=「自己責任」という言葉が一般化したのは、イラクでの日本人拉致事件の時だったと思います。
そういった形で言葉としての「肯定性」を一般的に植えつけさせたのは、小泉政権のときでした。
そう考えるといろいろなものに繋がっているのだと思います。

雨宮さんは、貧困が社会の責任から自己責任にすり替わっていくなかで、若者たちがそのことで苦しみ、自分で人格否定をして、自殺や引きこもりにはいっていくきっかけになっていると話され

yanと雨宮 .jpg

また小説の中で出てくる「貧困ビジネス」も現在でも存在して、貧困層の人たちを「食い物」にしていると話されました。(秋葉原事件についても話されていたのですが。。。。字が読めない)

佐高.jpg

個人的に結構笑えたのが、【蟹工船】と比較して相田みつをと村上春樹が出てきたところでした。
内容には触れませんが村上春樹に関しては、その翌日(7/26)にフォーラムの文学講座でやる出し物だっただけに、メッタメタに斬られていく村上春樹に対して“そう解釈するのか”とある意味新鮮さを感じました。

ちなみに文学講座に参加されたフォーラムの会員の方のブログでもいろいろな意見がでていて面白かったです。
http://suyiryutei.exblog.jp/tb/9172810

後半からは前半客席にいた鈴木邦男さんが参加して、プロレタリア文学論みたいになり、私の稚拙な頭では理解できないものになりました。(暑かったのでお酒の量もべらぼうでした。。。。言い訳です)
鈴木邦夫.jpg

関係はないのですが、販促用にノボリをつくられているのをみて
“お、営業しているな^^”っといい意味でポジティブになりました。

登り.jpg
ラベル:講演会
posted by フォーラム色川 at 18:18| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム スタッフの独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月11日

予選リーグの敗退が決まって考えたこと

【スタッフの独り言 8/11】

「不様な戦い」の後は「いつもと変わらないサプライズのない戦い」で日本サッカー代表の北京は終わりました。

私は、五輪代表の最終予選のホームゲームを3試合(チケットが取りやすかったという理由だけですが)見たということもあって若干思い入れがあったのですが、正直あまりにも「何も残らない試合」にがっかりしました。

まず、こういった時にサッカーを観戦してくれる人たちに悪い印象を与えたと思います。
私の場合は、まだ何が悪くて何が良いといった分析ができるのでくだらない試合もそれなりに楽しめるのですが

サッカーにあまり関心がなく、こういった時にこそ見てくれる人たちに、あの程度の試合内容しか見せられないようでは、残念ですがJリーグや日本代表の試合を観にスタジアムに足を運んでくれるようにはならないだろうと思います。

もうひとつ
“サッカーというスポーツとかどのようなスポーツか?”というシンプルな疑問と
“日本のサッカー関係者は、実はあまり頭を使っていないのではないか?”という猜疑心を持ってしまいました。

反町JAPANというか現在の日本サッカーは「ボールも人も動くサッカー」「走りながら考えるサッカー」というキャッチフレーズに象徴されると思います。

すごくいい言葉だし、サッカーの本質を掴んでいる言葉だと思いますが“それが実際表現できなければどうするのか?”といった問題にぶつかったときの答えが今回の大会からは感じることができませんでした。

だいたい国際大会のサッカーというのは、常に自分のやりやすい状況だけでやれるものないはずです。

気温、湿度、グラウンド状況、スタジアムの雰囲気など全てが、状況によって変化しなければいけないはずです。

 常に自分のホームゲームのような自分のチームに適した状況はないですし、その状況でどういったサッカーをするのか?と考えるのが本当に必要なことだと思うし、そういったことも含めて【サッカーというスポーツ】は成立していると思います。

今回の大会では、気温が30度を超え、湿度も高く、ピッチコンディションもひどい状況でした。ところが日本代表は、なにも考えずいつもの自分のサッカーをやることにこだわったように思えました。

その結果、サッカーの内容に関して、何もプラスアルファもなく観るべきものもなく、予選リーグ最終戦を残して敗退が確定。

何も考えずただ【自分のサッカー】にこだわって負けるのであれば、それは旧日本軍とあまり変わらないのではないですか?

我々は、サッカーで言えば【一地方の強豪】でしかありません。
そういったチームが状況に合わせず、自分たちがしたいサッカーだけやって勝とうというのであればおこがましいと思います。

もしかしたらプレーヤーだけではなくも監督、コーチも
“日本のサッカー(自分たちのサッカー)ができない時にはどうすればいいのか?”
という素朴な疑問を、五輪代表を立ち上げてこれまで一度も考えたことがなかったのでは?ということが頭に上りました。

ピッチや気温、その他の変化で、自分たちのサッカーをどうやって変えていくのか?(あるいは変えないのか?)その判断がプレーヤーだけでなく、監督、コーチもしていない(あるいはしていてもまちがっている)のであれば、日本サッカーの病理は深いと思います。

この敗戦から協会が何か学んで南アフリカ、ロンドンにつなげられるか?
9月からW杯の最終予選を前にして日本サッカーに突きつけられた正念場なのではないでしょうか?

ラベル:スポーツ
posted by フォーラム色川 at 18:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム スタッフの独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月08日

お腹いっぱいかもしれない

【スタッフの独り言 8/8】

今日から北京オリンピックが開催されます。
開会式は北京の時間で8月8日8時8分8秒から始まるということです。中国の人たちは末広がりの「八」という数字好きですからね。

私の場合は一般的な日本人と違って、五輪<W杯というベクトルで生きているため、ただでさえ五輪の関心が薄いのですが、聖火リレーなどの始まる前のドタバタと中国政府のやりようでなにかもう本当にどうでもよくなっています。

今回わかったことは、ショー・ビジネス化されたオリンピックよりも、国威高揚のために利用されるオリンピックのほうが“テンションが下がる”右斜め下ということです。

多かれ少なかれ、オリンピックのような国際的な大イベントは、政治的に利用されているので、あんまりむきになる気はないのですが、それにしても今回の北京五輪は中国政府の権威を見せつけるためだけともいえるようなやり方には辟易しました。

しかもそれが、聖火リレーでのチベットを含めた自治領の人権問題などとも絡んで、なにかずーっといろいろな中国政府の嫌な部分を見せ付けられた気がして正直食傷気味です。

昔、ナチス党、ヒットラーの下で行われたベルリン大会の時も国威高揚に利用された大会でした。
メディアが発達した今と違いますが、当時の人たちの中にも私のように開催する前にうんざりしてしまった人もいたと思います。

ただでさえ、興味のない五輪が本当にどうでもいいと感じている開幕当日でした。

(テンションの下がった理由のもう一つに昨日のサッカーの不様な負け方もあるのですが、そのことはまた別の機会にコメントします。)
ラベル:国際 スポーツ
posted by フォーラム色川 at 17:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム スタッフの独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月06日

Big Issue100号

【スタッフの独り言 8/6】

昨日、用事で渋谷の街を歩いていましたら見つけました。


big issue.JPG

2003年の9月11日創刊号が発売されたんですね。知ったのは確か「NEWS23」だったと思います。

2003年というのは米英がイラクに侵攻した年。
2001年のアメリカのテロ、2002年の拉致問題となんともいえない重苦しい雰囲気があった中、「ホームレス」の人達に仕事をつくるといった前向きな事業に、微かながら明るさ感じたこと覚えています。

ただ、実際はこの数年の間に「ホームレス」という言葉だけではなく、「ネットカフェ難民」「ワーキングプア」という言葉が世の中に蔓延るようになり、私たちの生活が急激に苦しくなっていったんだと思います。

そういった中でも、こういう雑誌が100号続いたことに勇気づけられる思いがします。
(こういうことをしなくても仕事があればいいのですがね)



追伸:今日はヒロシマ原爆の日ですね。そう思いつつ日々の生活のまま過ごしてしまう自分に反省です。
ラベル:社会
posted by フォーラム色川 at 20:34| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム スタッフの独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月04日

もう乗らないね

【スタッフの独り言 8/4】

1日に福田内閣が改造されました。
本当に日本の政治って首相を変えたり、内閣改造するのが戦中、戦後問わず好きですね。

この週末で今回の内閣改造の意味合いなどは、評論家の間で出尽くした感じがありましたので別に言うこともありません。
その中で一番突っ込みがいのあることを言っていたのは(竹中)平蔵先生でした。

平蔵先生曰く
“今度の内閣改造は「反小泉改革内閣」だ”と言っておられたようです。

まあ、そりゃそうでしょう。
その改革を進めようとした安倍内閣が去年の夏、参院選こっぴどく負けたのだから、形だけ、表向きだけでもそういったハードな格好は見せたくないでしょう、今のところは。

で平蔵先生、同胞の木村剛を引き連れて、内閣改造前のサンデー・プロジェクトでもぶってました。
“規制、規制と重苦しい空気になっている、今こそ構造改革が必要なんだ”

いや、一理はあるんですよね。
でも、その構造改革で苦しむのは我々だということを、小泉改革の中でかなり多くの人が理解したと思います(少なくとも私は)。

それよりなにより、その“改革の寵児”とかいってえらそうな顔をする輩が必ず出てくる。

小泉改革ではオリックスの宮内、ワタミの渡邊、グットウィルの折口、ライブドアの堀江と、まあエグイ連中が「勝ち組」面して、“成功とはなんぞや”みたいな説教垂れられたのには思い出すだけむかっ腹が立ちます。

今回の福田改造内閣に対してはもちろん、平蔵先生の言う規制緩和論には自分の気持ちとしてもう乗ることができないなっと思った週末でした。
ラベル:経済 政治
posted by フォーラム色川 at 18:34| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | コラム スタッフの独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月01日

東京は明日から暑くなるそうで

【スタッフの独り言 8/1】

 ここ数日、東京では夜は意外と涼しく、私なんぞはエアコンどころか扇風機もつけずに快適に睡眠をとることができました。(引っ越して部屋が風通しがよくなったこともありますが)

 しかし、ニュースを読むと7月中真夏日だった都市が8つもあるということ。。。。。。
昼間ならまだしも夜間、熱帯夜だと想像しただけでゾッとしますね。

 中学、高校時代なんかは冬よりも夏が好きでしたが、最近の暑さのせいか、完全に趣向が逆転してしまいました。

 思うに間違いなく、10年20年前より夏は暑くなっていますよね。
私らが学生のころは30度って相当暑い気温だったと思いますが、今最高気温が30度って言われるとなんだか、ホッとする自分がいて、慣れってこわいな〜って思います。

果たしていつまでエアコンに頼らず生きていけるのか?
少し不安になります。
ラベル:環境 ご挨拶
posted by フォーラム色川 at 18:52| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | コラム スタッフの独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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